小田原市立図書館と星﨑定五郎
小田原城構内にあった小田原市立図書館が3月31日に閉鎖を迎えました。
1959年に開設され、約60年に渡って愛されてきたレトロな建物ですが、小田原市立図書館は国指定史跡の小田原城址公園内にある為、建て替えはできないそうです。
現在の建物は星崎記念館とも呼ばれていますが、これは小田原市出身でアメリカ移民として成功した星﨑定五郎氏からの寄付金1800万円を基に県費500万、市費1285万円の予算を持って昭和34年に建設したことに由来します。
矢作に生まれた星﨑氏は市立図書館刊行の『移民の先駆者 星﨑定五郎』の16章でこのように述べました。
「市民の人たち特に貧しい子供たちが、誰でも自由に勉強したり、楽しんだりする所ができるならば、こんな喜ばしいことはない」
当時の小田原市長は「十郎梅」の名前の由来にもなった鈴木十郎市長。
この頃の小田原は色々なものが観光物産としてにぎわい始めた頃だったようです。
今後の図書館としての役割は、鴨宮にあるかもめ図書館と、小田原駅前に現在建設中の小田原駅東口再開発ビル広域交流施設「ミナカ小田原」内に開館する小田原駅東口図書館に引き継がれていきます。
「移民の先駆者 星﨑定五郎」はこちらから全文を読めます。
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/public-i/facilities/library/hoshizaki/